4月6日(7日) ”驚かされっぱなし”のパティスリーに出会った話
何となく深夜に起きていると、日をまたいでも明日を迎えた感覚しないですよね…。。。ということで本日は6日です。
今日は、山梨県の”THUBO"というパティスリーに行きました。
本来は友人の勧めでカヌレがおいしいという話で伺いました。
扉を開けると、店内はパティスリーでは聞いたことのないような、南国チックな音楽が流れており自然と口角が上がってしまいました。
そしてショーケースを見るとお目当てのカヌレが見当たらず、人気商品なのか!と思い
「カヌレっておいていますか?」と店長さんに聞きました。
しばらく店長さんの考える音が聞こえ、
「作ったことはありますが、取り扱っていないです。」
と言われてしまいました。
…あーっ!やってしまった…
と思いました。店長さんに置いていない商品をねだるなんて…
大変無粋なことをしてしまいました…
ところが、その店長さんはフォローするかの如く
カヌレについて語り始めました。
「カヌレは出来立てがおいしいんです。ケーキのように時間がたたないほうがいいんです。だから、カフェなんかにおいてあるのはピッタリなんですよねー。」
「カヌレってちょうど20年~30年前にはやってたんですよ。」
と、私はとても驚きました。こんなに"お店に置いていないようなスイーツについても(売り上げに関わらないようなこと…)”しゃべってくれるパティシエはいるのか!!と。私自身は小学校から高校生までパティシエになりたいと考えていた身ですから、聞き入ってしまいました。
これまでの人生の中で、店内で出会ったパティシエさんの中で、一番スイーツに対する熱量を一番感じられる方でした。
そこで、私も店長さんのお店に対する愛情も感じてしまい、ついケーキを買わされてしまいました。(自分で率先して買いました(汗))
帰り際にも驚くことがありました(笑)
なんと!店長さん玄関までお見送りをしてくださって、まるで高級アパレル店のように商品をお店の外で渡してくださったんです。
私の辞書に、”パティスリー~お見送り”の関連性は1ミリもなかったので、驚きでした。そしてついでに、クッキーシューも無料でくださって…「すぐ食べるのがおいしいです。」の一言までありました…今日は何の日なんだろう、夢ではないかと考えてしまいました。まるで別世界に来たような…
そして、急いで道中にクッキーシューをいただき、帰宅しイチゴのタルトをいただきました。タルトには珍しく緑色のスポンジが入っていて、おそらくピスタチオ味でした、そこにも驚かされ、店長さんに質問したいくらいでした。
そして、それらの出来事を超えて食べるスイーツは付加価値が上がりまくって、よりおいしく感じられました。
ここで、私なりになぜ店長さんがこのようなこと(エンターテイメント)をしてくださったか推測してみました。
・海外でパティシエのお仕事をした経験がある(海外では特別なことではない)→お見送り
・パティスリーをただスイーツを売るための場所だと考えておらず、スイーツの面白さやおいしさを知ってもらうきっかけを作る場所だと考えている。→カヌレの話
・スイーツに対して愛情深く、よりおいしく、無駄なく、提供され消費されることを望んでいる。→クッキーシューのアドバイス、無料クッキーシュー(フードロス)
勝手な妄想の可能性もありますが、そう考えると、世の中には私が出会ってないだけで素敵な心意気をしてらっしゃる方がもーっとたくさんいるんだろうな…と思いわくわくしていてもたっていられないです。もっともっといろいろな方の考えや心意気の垣間見える施しをみてみたいなーと。そんな刺激的な一日でした。
今日は素敵なご商売をされているそんなパティスリーのお話でした。
是非皆さんも訪れてみてください。店長さんがいらっしゃるとよいですね…
夕方ですと店長さんが直接お会計してくださるかもなのでお勧めです。↓